ノートPCでの作業は「妙に肩がこる」。それは、ノートPCを置いた位置が低いせいかも。サンコーの「高さ調整機能付きアルミ製ノートPCスタンド」を使い、ノートPCの「ちょい低い」問題を解決してみた。

ノートPCを置く位置、何気に難しくありません?

 ノートPCでの作業中、度々思う。「あぁ、位置が低いなぁ」と。背中を丸めたり、椅子に浅く腰掛けたりしてベストな高さを追求するも、結局は解決せずに1日が終わる。次の日も、その次の日も。お、ループ物か?

 さっさと位置を修正すればいいじゃないと思うかもしれないが、これがなかなか難しい。適当な台にPCを乗せると、高さの調節はできてもキーボードが打ちにくい。机や椅子の高さを変えれば、ほかの作業に支障をきたしてしまう。

パソコンを使う時の姿勢
PCを使う際の理想的な姿勢の例。目線は水平から15度程度下向きが好ましいらしい(富士通株式会社のWebサイト「パソコンを使う時の姿勢」から引用)

 図のような理想の姿勢を常に維持できるなら、それに越したことはない。だが、自宅ならまだしも、机や椅子を自由に選べない一般的なオフィスでは不可能に近い

 ノートPCを置く位置が低いと目線が下がり、目線が下がれば背筋が曲がる。座ったまま前傾姿勢になると肩や手が縮こまり、それが肩こりや腰痛の原因に。オフィスワーカーを襲う負の連鎖だ。冗談抜きで、これがキツい。

置き方の選択肢を拡張するアルミ製スタンド

 こうした、ノートPCの置き場所問題をサクッと解決するアイテムがある。それがサンコー株式会社が販売する「高さ調整機能付きアルミ製ノートPCスタンド」だ。似たような製品が多くある中で、本製品は質感の高さと剛性で群を抜く。早速、使い心地や注目ポイントを紹介していこう。

ALMSTFLP製品画像
製品名: 高さ調整機能付きアルミ製ノートPCスタンド (実売価格6,480円)
メーカー名:サンコー株式会社
問い合わせ先:sales2@thanko.jp、03-3526-4321

 材質はアルミニウム合金で、素晴らしく高級感がある。表面に触れるとわずかな凹凸を感じるものの、手触りはサラサラと非常に滑らか。つや消し加工が施されているため、ライトが当たってもギラギラと光らず、しっとりとした見栄えで美しい。公式サイトでもうたっているように、毎日使うものだからこそ、この高級感は大切PCスタンドでここまでデザイン性に注力した製品は、さほど多くない

製品の側面
高さは80mm〜180mmの間で調節可能
ALMSTFLPの角度
角度はおよそ135度まで傾けられる
 

 ポイントはノートPCを置く台座の「高さと角度」を調節できる点。高さは80〜180mm、角度は水平状態から約135度の間を、それぞれ無段階に調節可能だ。

 ノートPCを置く台座部分を寝かせた状態での外形寸法は、幅268×奥行き270×高さ80〜180mm。台座や土台部分など各パーツの厚みは4mmもあり、スタイリッシュな外観ながら見た目の迫力はなかなかのもの。

 重量は約1.5kgと、アルミ製品にあるまじき重さ。その分、剛性は驚くほどに高く、ノートPCを載せて強めにタイプしてもビクともしない。土台の裏側にゴム製の滑り止めを装備しており、”ポン”と置いたら最後、持ち上げない限りその位置から動くことはないだろう。アルミで作った意味を問いたくなるほどに、頼れる剛の者だ。

置いたデバイスを捕らえて離さぬゴムパッド

 使い方はいたってシンプル。スタンドの高さと台座の角度を決めたら、ノートPCを台座に置くだけでOK。

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台座には載せたデバイスを受け止める折り曲げ加工のほか、ずれを防ぐパッドを備える

 台座には土台部分と同様にゴム製のパッドが備わっており、載せたPCが動くのを防止する。固定されるわけではないため、デバイスを持ち上げれば、台座からスッと離れる。

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12.1型ノートPCを載せるとピッタリ収まる。古いPCでゴメンね、でもすっごく使いやすいの

 一般的な12.1型ノートPCが丁度良く収まった。これより大きなPCとなると、台座からはみ出してしまう可能性がある。多少はみ出しても使えるとはいえ、安定性が著しく低下するので避けた方が無難だ。

高さと角度を調節すれば、まるで天国

 ノートPCのディスプレイが丁度良い高さになるように調節し、キーボードを操作しやすい角度に設定してみた。これはもう、抜群ですね

 とにかく楽。目線が上がったため自然と背筋が伸び、肩の力が抜けたことでリラックスした姿勢で作業ができるようになった。今まで普通だと思っていた姿勢が、いかに不自然でぎこちなかったことか

 PCを見下ろし、肩をいからせてタイプしている人は、一刻も早く改善すべき。もっと早くやっておけば良かったと思わずにはいられない。それほどに効果的だ。

 自然な姿勢で作業できるため、タイプミスが減り、タイプの速度も向上した。急に環境が変わるため慣れる必要があるものの、その矯正期間を過ぎればあとは天国。くっそつまらねぇ仕事を、さっさと終わらせられるようになる(かもよ)。

タブレットやキーボードを置いても良し

 ノートPCのほか、タブレットやキーボードを置いて使っても良さそうだ。サンコーレアモノショップの製品Webサイトでは、そうした使い方も紹介されている。

10.1インチのタブレットは余裕で収まる
109キーボードは、さすがに無理か

 10.1インチサイズのタブレットは、横向きならピタリと収まる。縦向きだと台座のゴムパッドの上に載らないため、ちょっとした拍子に動いてしまう。とはいうものの、その状態でガシガシタイプするわけでもなし、特に問題はないはず。

 109キーボードを置いたところ、左右が大きくはみ出してしまった。さすがに無茶だったか。テンキーレスや、HHKのような小型モデルなら収まりそう。台座の幅である268mmを参考に、置けるかどうか判断しよう。

固定方法がとにかく面倒!

 本製品、唯一にして最大の問題点の発表です。それは、角度や高さの固定方法。「ワンタッチで楽々」とか「溝に引っ掛けるだけでOK」とか、そんなヤワな仕組みを、この剛の者が採用するわけないじゃない。

台座の角度や高さを調節するための六角棒レンチが2本付属

 男は黙って六角棒レンチですよ。調整用のねじを回す、六角棒レンチが2本付属。そう、2本。対応するねじ穴の径が異なる2本。サイズの統一すらされてない!

角度を変える場合は台座のすぐ下にあるねじを緩める
高さの変更は、アーム部分のねじを操作する

 台座の角度を変えるには、台座のすぐそばにあるねじを緩めて、任意の角度に調節して締め直す。高さの変更も同様だ。アーム部分の中ほどにあるねじをレンチで緩め、高さを変更して締める。ちょっと、それはないんじゃないですかと言ってしまいたくなるほど、固定方法が原始的

 同じ場所、同じ環境、同じ状態でPCを使う場合でも、同じ姿勢が取れるとは限らない。だからこそデバイスの位置や傾きを操作する系のアイテムは、それらの操作を手軽かつスピーディーにできるよう注力している。

 ところが、本製品は調整方法が非常に手間。PCを使う直前にサッと微調整してから作業を開始するのは、まず無理。デバイスをどかして、ねじをレンチで緩め、位置調節をして、ねじを締め、デバイスを置き直す。剛性を確保するための仕様だとしたら、その代償は大き過ぎやしませんか

頻繁に調節するものでもなし。
ま、いっか。

 位置調節に手間がかかるという致命的残念仕様があるものの、実際のところ、絶望するほどの面倒さではない。ある程度なら本製品の設置位置を動かして対応できるし、そこまで細かにデバイスの位置を調節する必要性を感じないからだ。

 また、ねじをしっかり締めておけば、固定位置が動いてしまう心配も少ない。約1.3kgのノートPCを載せて1週間使ってみても、ねじが緩む様子は見られなかった。って、ノートPCの方が軽いのかよ。

 それに何より、PCを使う際の姿勢を大幅に改善できるメリットが、はるかに勝る。ノートPCをメインに使い、肩こりや腰痛などに苦しんでいる人は、是非とも導入を検討してみて欲しい。この快感とも言える変化は、体験しないと分からないから。

高さ調整機能付きアルミ製ノートPCスタンド

6480円
高さ調整機能付きアルミ製ノートPCスタンド
80

役立ち度

9/10

    お買い得度

    6/10

      満足度

      9/10

        ココに注目!

        • 姿勢の改善が容易にできる
        • 使い方が非常に簡単
        • 驚くほどの高級感

        ココがイマイチ!

        • 角度や高さの調節方法に難あり
        • 載せるだけで、デバイスの固定はできない
        • 台座にしては重量級